ライター:雨宮みずほ     きもの好きが高じて2011年4月に『東京きもの案内』を出版しました。園芸や日々の出来事などをゆるゆると綴っています。記事内容の転用、写真の使用はご遠慮願います。


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神官さんが履く浅沓(あさぐつ)

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先日参列した夏越しの大祓へで改めて神官さんの履物を見てみると、あれ? 靴の形をしています。日本の履物といえば、草履や下駄のイメージですが、これは、オランダの木靴にも似た形。ちょっと変わってますねー。

洋風にも思えるこの履物は、浅沓(あさぐつ)言われ、神職につく人々が祭礼の時にのみ着用する履物だそう。素材は、和紙で、外側は漆、内側には、絹地の布が張られ、足の甲にあたる部分にはクッションが付いているのが特徴です。そういえば、平安時代の蹴鞠の風景では、貴族たちはこの浅沓を履いていました。

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「改めて」なのですが、神官さんの烏帽子に狩衣といった衣裳は、平安時代の装束が受け継がれたものなのですね。
これ、当たり前すぎて、日常の中の「風景」になってしまっていますが、平安時代のほぼそのままの衣裳を博物館に行かなくても観ることができるなんて、すごいことだなと思うのです。

歴史とともに、服飾も変化し、今の和装、そして洋装文化があるわけですが、1000年もの前の衣裳、そして文化が、消滅することなく、今も暮らしの中に息づいている国って! ほかにないかもしれません。そういえば、雅楽などの音楽もしかり、能や狂言といった演劇もしかりです。


まだまだ暮らしの中に息づく日本の歴史。もっともっと再発見してみたいです!
(写真は、明治神宮の例大祭のものです)
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by rojiuratanken | 2013-07-05 15:37 | 着物

日和下駄に爪皮つけて

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今日、関東では梅雨入りが宣言されましたね。

私は、この季節の雨上がりのひとときがとっても好きです。たっぷりと水分をふくんだ空気にむせるような緑の匂い。緑のシャワーに包まれていると、なんとも心地良く、心身が浄化されていくように感じます。



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先日、品川の老舗履物処『丸屋』さんの店頭で、爪皮をつけた下駄に目がとまりました。

通常の二枚歯よりも、ずっと細い歯ですっきりとした姿。裏は舟の形をしています。店主にお聞きしてみると「日和下駄」という下駄だそう。晴天の日に履くのでその名前がついたと言われていますが、日和を選ばず(雨の日でも)履けるという意味でもあるのだとか。

つづく
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by rojiuratanken | 2013-05-29 17:09 | 着物

桜の季節に二枚歯デビュー

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ずっと履きたかった「二枚歯」の下駄。桜の季節に、やっと、デビューをはたしました。

以前は、二枚歯といえば、足がカクンカクンとなって、歩きづらい下駄の代表格! というイメージだったのですが、いえいえ二枚歯の台と歯の隙間こそが、歩きやすさの秘訣と知ったのは昨年の秋にお手伝いしたイベントで、山村若静紀さんから、二枚歯の下駄の歩き方を教えていただいたたから。
ご自身でも二枚歯を愛用されている山村さんのお話を聞き、これは、履きたい、履かねば! と思っていたのでした。

せっかく買うのならば、白木よりも焼きがいいな~と思っていたところ、リサイクルのお店でちょっと昔の二枚歯の下駄を発見。

でも、鼻緒がきついし

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by rojiuratanken | 2013-03-28 22:00 | 着物

隙間があるから歩きやすい

まだまだ下駄話が続いております。
先日のイベントでは、山村若静紀先生に二枚歯の下駄での歩行を教えていただきました。

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山村先生ご自身も二枚歯の下駄を愛用されていますが、その理由のひとつが、歩くのに楽であること。歯があることで、台との間に隙間があき、前のめりなるだけで自然と次の足が出る=歩くのが楽! という訳です。

隙間のある下駄といえば、台の前部分が斜めに切っている「ノメリ」(写真)も同様ですし、隙間部分はやや少ないものの「舟形」もそうです。

私自身は、まだ二枚歯の下駄の手持ちがなく、舟形を愛用しています。最初は、サンダルに似た「右近」を履いていましたが、歩きなれてくると、反りかえしのある舟形の方が、少し傾けるだけで、すっと次の足が出るので、言ってみれば半分のエネルギー(省エネ)で歩けてしまうとあって、最近は舟形ばかり。立った時に小舟に乗っているように揺れる感覚も、楽しいですね。

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舟形とひと口にいっても、やはり隙間が大きい方が歩きやすいように思います。
左と右はどちらも、舟形ですが、左のソリの大きな下駄の方が、断然歩きやすいのです。
もちろん、履き心地は個人差や好みがありますので、一概にはいえませんのであしからず(^^)

今度の下駄は、二枚歯がほしい! どんな台と花緒にしようかしらん? といろいろ考え中です。
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by rojiuratanken | 2012-10-02 07:01 | 着物

鼻緒のつかみ方、前ツボの調整

下駄をはじめて履いた時、まず履き方がわからずにとまどいました。
鼻緒をはさむといっても、現代の靴生活では、親指とひとさし指を開くこと自体がなく、5本の指がくっついたような状態。「はさむ」という動きもはじめてとあって、大げさに言ってしまうと、足指を鍛えることから始めなくてはならない! というなんとも情けない状況でした。

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そんな状態でしたから、正しい履き方とは「足の指を奥まで入れ込まず、つま先で鼻緒をひっかける様にして歩く」なんて言われても、至難の業に近く、前ツボもゆるめのまま、カラカラと(これでもかなり快適!)歩いておりました。

しかし、先日お手伝いしたイベント「日本人の歩き方」日本舞踊山村流 VS からだのメソッドにて、山村若静紀先生が、「足指を鼻緒の奥までくいこませずに、少し手前で鼻緒を挟んであるくこと。そうすることで、台に足がぴったりとすいついて歩くことができる」と履き方のポイントをあげられました。また、それには「前ツボがきちんと調整されていることも必要」とも。


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美しくまた体に負担が少なく楽に歩くには、正しい鼻緒のはさみ方が必然だったのですね。それには、正しい「前ツボ」の調整も必須になりますが、最初はきちんと挿げられていても、履いていくうちに前ツボの部分はどんどんと緩んでくるもの。

とはいえ、履物店の多い東京でさえ、挿げ職人さんが常駐している店は少なく自宅の近くにはもちろんありません。昔は、商店街の中に必ずといっていいほど履物店があり、気軽に調整をお願いできたでしょうが、今は、そうもいきません。

また、お店で買った履物でない場合、鼻緒の調整をしてくれないお店もあったり、調整代もけっこうなお金額がかかったり。。。。

自分で鼻緒の調整ができたなら・・・・。
と思っていたところ、愛知県西尾市の呉服店「あづまや」さんが、「鼻緒の調整の仕方」をユーチューブで放送されているのを知りました。こちらでは、履物職人さん自ら、動画で丁寧に鼻緒の調整の仕方を教えてくださいます。

実際、「あづまや」さんの若旦那・柴川義英さんご自身も、鼻緒の調整を習得され、今ではお店で販売している下駄は、若旦那自ら調整しているのだとか。おなじみの呉服屋さんで、鼻緒の調整もしてもらえるなんて、こんな呉服店さんがふえてくれると、うれしいですね。

着物の着付けもそうですが、日本の衣服や道具は、つくりがシンプルなだけに、使い手の技術や手入れが必要になります。その技術が、着こなしや着姿、たたずまいなど、その人の個人的魅力になっていくといえます。本来、子供のじぶんから育み積み重ねていくはず技を、?の手習いのごとく習得していかなればならないのですから、その道はなかなか険しいものです。

いやいやそこが面白い! のでしょうね(^^)
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by rojiuratanken | 2012-10-01 08:38 | 着物

桐下駄が好き

下駄をはじめて履いてお出かけした時は、夜まで足裏がジンジンしたものでした。靴の中でも、クッション性のあるものに慣れていたため、足裏が鍛えられていなかったのですね。

とはいえ、東京では地下鉄での移動も多く、どうしても歩く距離は長くなるもの。着物でたくさん歩きたい! そこで、めぐりあったのが、黒田商店さんの下駄。皮張りの表面に、中身に特殊なゴム素材を入れた下駄は、足にふんわりとした履き心地で、下駄初心者にはぴったりの履物でした。

着物生活にも慣れ、足裏もしだいに鍛えられると、下駄で歩いても疲れなくなり、なかでも白木の桐下駄は、その軽さから自然と足が選ぶようになりました。
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桐下駄は軽いのはもちろん、肌あたりがやわらかな気がします。特に、夏に素足で履く白木の桐下駄は、心地よく、汚れてしまうとわかっていながら、ついつい素足で履いてしまいます。

先日、商店街でふらりと入った履物店のご主人と話していたら、汚れ落としに使ったという道具をみせてくれました。
ウヅクリという カルカヤの根を麻ひもで束ねたもので、表面の汚れをとる道具として、履物屋さんには必ずあったといいます。
今、他の履物屋さんにもあるのでしょうか?

桐箪笥つくりの過程の中では、柾目を浮き立たせるために使っているようですね。
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by rojiuratanken | 2012-09-30 09:04 | 着物

洋服に下駄でお出かけ

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下駄を履くようになってから、その快適さからどんどん革靴を履くのが、おっくうになってきました。
下駄や草履は、鼻緒のツボを挟んで歩くため、足の指もかかとも締め付けることがありません。
親指とひとさし指の間に前緒を挟むだけ。足袋のほかには、なにも覆うものがないこの解放感は、一度あじわってしまうと、もうかっちりとした革靴の履き心地は、窮屈で苦しくて。。。。

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最近では、洋服の時にも下駄が履きたくて、時々、柄足袋に下駄でお出かけするようになりました。この洋服に下駄のコーディネート。
意外にも、着物を着ない人から興味をもってもらえて、話かけられることも多いんです。

下駄にタビックスや5本指ソックスというコーディネートもありますが、個人的にはやっぱり足袋が好き。すべりませんし、肌に密着しない隙間のある肌具合がちょうど心地良いんですね。

下駄を履くと、湿気の多い日本、靴を玄関で履き替える住空間になっている日本には、ぴったりな履物であることを実感します。
もちろん水虫に悩まされることはありませんし、ツボを挟んでいるためでしょうか? 冬もネル足袋であれば、あまり寒さも感じません。

ハイヒールもブーツもスニーカーも履くけれど、下駄も好き! そんな風に履物のワードローブのひとつになってくれるといいですね。

※写真の下駄は、かなり履きこんでいるのでツボがゆるゆる状態です。鼻緒の調整しなくては!
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by rojiuratanken | 2012-09-29 17:36 | 着物

種田の地下足袋

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先日、スカイツリーでにぎわう押上界隈を歩いていたら、なんとも質実剛健な店構えの木造建築に遭遇しました。
『種田の足袋』という看板にひかれて、お邪魔してみたところ、店内には、煙管箱が置かれ、町火消の流れをくむ鳶職人さんたちから送られた木札がずらりとかかげられています。

さながら時代劇に出てきそうな雰囲気のこちらのこちらのお店、じつは一般の人が履く足袋店ではなく、地下足袋をはじめとした鳶装束の老舗とのこと。女将さんにお話をお聞きしたところ、こちらの地下足袋は、手縫いで作られているそうです。

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by rojiuratanken | 2012-01-28 00:19 | 手仕事

着物が日常であったころの階段

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着物で階段を上がる場合、どういう所作をしたらよいのか、いまだに自分でもよくわからないでいます。靴のように大股で登られませんし、着物も汚したくない。足袋の間から素足も見えますから、後ろ姿にも、気を使います。

写真は、大正時代の洋館建ての階段です。現代の建築物よりも、階段が低く、奥行きがあります。実際に、着物で歩いてみると、これがとても登りやすいのです。考えてみると神社やお寺の階段もそうですね。日常着が、着物から洋服に変化したことで、階段の高さも西洋化していったのでしょうか。

地下鉄の階段だけでも、低かったなら。。。。。。
着物でのお出かけが、随分と楽になるのですが。
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by rojiuratanken | 2011-10-22 16:08 | 着物

黒田商店さんの履物

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着物をはじめると、洋服にはなかった「はじめて」をいくつも体験します。履物もそのひとつで、今までは、スニーカーもしくは革靴という「靴」の世界しか知らなかった生活から、下駄や草履といった「履物」の世界を体験するわけです。

でも、まったくの初心者にとって、「はじめての履物」体験は、かなりの苦痛を伴うもの。
最初は、鼻緒をつまむ指が痛いのなんの。。。。足の指の間が親指と人差し指をつまむほど鍛えられていないんですね。

その上、東京は地下鉄の階段や&アスファルトの道ばかり。特に私は、土踏まずの部分が広くて高さがあるため、クッション製のある靴に慣れた足に、板上の下駄や平べったい草履を履くと、足の裏がジンジンしてきたり。そう。やわな現代人は、足の裏も鍛えられてないことを実感するわけです。とはいえ、履物が履けなくっちゃお出かけもできません。

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いやいや、それでも、着物を着てお出かけしたい! さて、どうしましょう。
靴には、自分の足にあわせた中敷(インソール)なんてあるけれど、そんな自分使用のインソール付の履物。クッション性のある履物ががあったらいいのに・・・。
と探していたところ、ありました!そんな理想の履物を生み出したのが、高松の黒田商店さんの下駄でした。


その下駄がこちら(写真)。お恥ずかしいのですが、写真(上)が商品として売っている下駄。写真(右)は、私が2年間履きこんだものです。中身に特殊なゴム素材を入れているため、足にふんわりとしたやさしい履き心地。その上、足にふれる部分が、履けば履くほど自分の足裏の形になってくれるというスグレモノ。皮張りの下駄の表面に、足の指型までくっきりと跡がついていることからも、自分使用の下駄になっていることが、おわかりになるでしょうか。

着物初心者の頃は、まず黒田さんの下駄に助けられたといっても、過言ではありません。
まさに、ヘビーユーズしていて、ゴム底もすりへってしまいました。でも、ご安心を。一度すりへったゴム底は、張り替えていただけますし、2回目からは、黒田さんのご主人が、ゴム底の減り具合を見て、その人の履きくせを見ながら、張り替えてくださいます。黒田さん曰く、メンテナンスすることで、より自分にあった履物に仕上がっていくのだとか。

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そして、黒田商店さんといえば、個性あふれる色とりどりの太い鼻緒。この太くて足あたりの良い鼻緒のお蔭で、着物生活を送るうちに、足の指もだんだんと鍛えられていきました。
こちらの鼻緒は、奥様の恵さんが、世界各国を旅して集めてきた生地を鼻緒にしています。野蚕の手織りのシルクや和更紗の紬なんて、ぜいたくな鼻緒も。ん~眺めているだけでも楽しくなってきますね。

黒田商店さんは、1年を通して、東京のデパートや全国の呉服店さんで催事をおこなっています。詳しくはホームページをチェックしてみてください。 

<追記>
足型はつきたくない、でも足にやさしいお草履が欲しい人には、高反発素材の入った草履や真綿入り草履も。真綿入りは通常の草履よりも、4倍の綿が入っているため足型がつかないのだとか。その秘密が知りたい方は、ぜひライブ会場で黒田さんご夫妻にお聞きください!

<おまけ>
履物に興味のある方は、左のタグの履物をクリックしてみてください。
舟形や二枚歯など、下駄の奥深さ楽しさにはまっております。
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by rojiuratanken | 2011-04-23 21:50 | 着物